はじめに:誰にも言えなかった悔しさ

「もう無理かもしれない……」
その夜、風呂場でひとり、声を押し殺して泣いていた。
湯船につかっているのに、なぜか体が冷たく感じたのを覚えている。
人から見たら「ただのモテない男の愚痴」に聞こえるかもしれない。
でも当時の自分にとって、それは人生を否定されたような苦しさだった。
モテない=価値がない、そんな思い込みに支配されていた

当時の僕は、大学1年生。
恋愛経験はほぼゼロ。LINEすら続かない。
清潔感なんて意識したこともなかったし、服なんて「着れたらいい」くらいの感覚だった。
だけど周りの友達はどんどん彼女ができ、合コンに誘われ、楽しそうにSNSに写真をあげていた。
そんな中、自分だけが取り残されているような気がして、焦りと劣等感が積もっていった。
自分には何もない。
モテない=ダメなやつ。
誰にも愛されないんじゃないか。
そんな思い込みが、心の中を占めていた。
きっかけは、何気ない一言だった

そんなある日、仲のいい女友達と話していたときのこと。
彼女はこう言った。
「○○くんって、喋ってみたらめっちゃいい人なのに、見た目で損してるよね」
……一瞬、時間が止まった。
正直、刺さった。
「やっぱり見た目で判断されてるんだ」って思った反面、
「中身は“いい”と思ってくれてたんだ」と初めて知った気がした。
この一言が、僕の中で何かを変えた。
努力する余地があるなら、やってみよう。
自分を責めるだけじゃ、何も変わらないって思えた。
僕が変えることにした“3つのこと”
あの夜以降、僕は少しずつ自分を変えていくことを決めた。
① 外見に投資する勇気を持った

まずは「清潔感」に真剣に向き合った。
肌の保湿、眉の手入れ、歯のホワイトニング。
最初は照れくさかったけど、少しずつ慣れていった。
服装も一気に変えた。
アメカジ系の王道(白T・デニム・レッドウィング)を軸に、雑誌やSNSで研究。
初めて買ったリジッドデニムは、穿くたびに自信をくれた。
② 話し方・雰囲気を意識するようになった

鏡を見て、笑顔の練習。
会話中に「相手の話を聞く」ことを意識するようになった。
特に意識したのは「ゆっくり話すこと」。
早口で焦っていた頃より、自然体に見られるようになった。
③ SNSを見ない時間をつくった

他人のリア充投稿を見るたびに落ち込んでいたけど、
その時間を「自分磨き」にあてることにした。
すると、不思議と気持ちが軽くなった。
誰かと比べることをやめたら、初めて「自分の良さ」に目を向けられるようになった。
変わったのは「見た目」じゃなく「自信」だった

数ヶ月後、周囲の反応が変わり始めた。
「なんか雰囲気変わったね」
「前より話しやすくなった」
「最近、服いい感じじゃん!」
少しずつ、自分を受け入れてもらえている感覚。
それは、“モテる”とか“人気者”になることより、ずっと嬉しかった。
あの一言がなければ、今もずっと風呂場で泣いていたかもしれない。
でも、誰かがくれた言葉で、人は変われる。
さいごに:もし、あの頃の僕みたいに悩んでいる人がいたら
自分を変えるのに、特別な才能はいらない。
ほんの小さな「気づき」と「行動」の積み重ねが、自分を好きになる一歩になる。
今、鏡を見て「なんかダサい」と思っているなら大丈夫。
その違和感こそが、変われるチャンスだから。
僕が変われたんだから、あなたにもきっとできる。
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